夏の風物詩「風鈴」のこと
夏の音といえば、何を思い浮かべますか?
蝉の声、打ち上げ花火の音、それとも、風鈴の音?
今回は、音で涼しい気分にしてくれる「風鈴」についてご紹介します。
< 日本の風鈴の歴史 >
風鈴の起源は中国で行われていた占いの道具だといわれています。
「占風鐸(せんふうたく)」といい、竹林に吊り下げ、風の向きや音色の違いで吉凶を占っていたのだとか。
これが日本に伝わり、寺の仏堂の四隅などに吊るされる青銅製の「風鐸(ふうたく)」となりました。
風鐸の音が聞こえる範囲は災いが起こらないとされ、
平安・鎌倉時代には貴族が魔除けとして軒先に吊るしていたのだそう。
その後、風鐸は徐々に小型化し、風鈴と呼ばれるようになりました。
現在でも見かけるガラス製の風鈴が作られるようになったのは、江戸時代の中期以降といわれています。
魔除けとして飾られてきた風鈴ですが、この頃から、夏に涼しさを感じるための道具として定着してきたようです。
< 風鈴の種類 >
風鈴は「鐘」「舌(ぜつ)」「短冊」から成り、
短冊が風を受け、短冊に繋がる舌が揺れて鐘に当たることで音が鳴ります。
この素材の違いで、風鈴の音色も違ってきます。
透明で見た目も涼やかなガラス製の風鈴は、チリンチリンと短い音がします。
金属製の風鈴ではリーンと澄んだ音が長く響きます。
陶磁器製のものや、2組の火箸を風鈴として使うように作ったものなどがあります。
好みのデザイン・音色の風鈴を吊るして、耳からも涼しさを感じましょう。
【 ミニ植木鉢で手作り風鈴 】
■材料・道具
・素焼きのミニ植木鉢(軽く叩いてみてきれいな音の出るもの)
・割りばし
・ボタンや大きめのビーズ
・ひも、もしくはリボン
・はさみ
・絵の具やカラーペン
■手順1
ミニ植木鉢に絵の具やカラーペンでデコレーションする。
このとき、ミニ植木鉢は下向きで使うのでデコレーションは向きに注意しましょう。
■手順2
割りばしを植木鉢の底の直径よりやや短めにカットする。
それに、ひも(リボン)をしっかりと結びつける。
■手順3
割りばしをつけたひも(リボン)を、植木鉢の穴に内側から通す(割りばしが底にひっかるように)。
■手順4
割りばしの下に、ボタン(大きめのビーズ)を通し、ずり落ちないように結び目を作ったりして固定します。
このとき、ボタン(大きめのビーズ)が植木鉢の縁に当たるように、位置を調整してから固定してください。
■手順5
ボタン(大きめのビーズ)の下に短冊をつけると完成。
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